ちいさな身体にうけとめている大きなもの
今夜は…寝る前にわたしが少し
怒り気味だったのがきっかけなのか
疲れていたのか
ユメが、布団に入るとぐすんぐすん泣き始めました。
どうしたの、と聞いても
「当ててみて」とか無言になって
なかなか言いません。
「お母さんが機嫌悪かったから?」
首をフリフリ。
わたしが何度答えを当てようと試みても首をフリフリされるばかり。
「言いたくないの?」
これもフリフリ。
「言いづらいの?」
コクリ。
「言っていいんだよ、大丈夫だよ。」
「じゃあ口(の動き)で…。」
「………れた。」
「ん?きづかれた?」
「……れた。」
「ん????」
これを繰り返し、やっと判明。
「生き疲れた…。」
「生き疲れちゃったの?!!」
うん。とさめざめとまた泣くユメ。
こりゃ受け止めるしかない。
「ねえ、ユメはさ、まだこの世に生まれて7年でしょ。(反論したそうな雰囲気を察し)いや、そういう意味じゃなくて。この世に慣れるまで、時間がかかるんだよ。お母さんが1番つらかったの、いくつくらいの時だったと思う?」
首を傾げるユメにさらに伝えました。
「幼稚園とかそれくらいの時。でもね、だんだん、年を重ねていくにつれて、世の中のこととか自分のことがわかってきて、楽になってきたんだよ。それで、今は楽でたのしいよ。」
静かに聴いてくれるユメ。
「大丈夫だよ。これからまだまだ楽しいこととかいろいろたくさんあるから。お母さんもお父さんもついているんだし、大丈夫。疲れた時は疲れたって泣いてもいいし、大丈夫。」
とにかく、今どんなでも大丈夫って伝えたかった。安心してほしかった。
そうやってギューしていたら、気持ちが落ち着いてきたのか、いつものユメの顔になって、「絵本読んで。」と言ってきました。
今日は打ち明けてくれたことがもうひとつあって、それは車で遠出するのを嫌がる理由。
これまでハッキリは言ってくれなかったのです。
「ユメね、いろいろ想像しちゃうでしょ。車に乗ってると、事故とかあるんじゃないかとか不安になっちゃうの。」
あ〜…それだったのか〜。
まだまだ怖いことはたくさんあるんだね。
これからもっともっと
美しいもの
楽しいもの
笑っちゃうようなこと
安心すること
そういうものが
ユメの心に広がっていきますように。
学校行くとか行かないとか以前に。
そっちの方が大切だなと思った。
わたしはその手助けをするんだ、とかみしめた夜でした。
皆既月食と天王星食の日。
昨日は、日本では442年ぶりという、皆既月食と惑星食重なるという珍しい日だったようですね。
せっかくなので、家族3人で空を眺めました。
月が赤っぽくて、いつもとは違った、なんともいえない色になっていて、妖しい美しさを放っていました。
すごいね!!と見ていたのですが、ユメがうまく撮れないかもしれないけどスマホに撮ってほしいというので、部屋に入って出てきたら、「もういい!もう見ない!」とユメが、うおーんと泣き出して家に駆け込んで行きました。
美しい月をずっと見ていたかったのに、雲に隠れて見えなくなってしまったのが、すごくさびしかったようです。
少しして落ち着くと、「絵で残す」と言うので、クーピーで一緒に月の絵を描きました。
お風呂タイムのとき、
YUMEはたくさんのものを深く感じることができるんだね。それはすごいことだよ。
と伝えると
彼女が、お母さんはこんな風には感じないんだよね、みたいなことを言うので、
うん、お母さんも美しいものは大好きだけど、ユメほど強く感じることはできないよ。でも、そんなユメのことを、いつも理解したいなと思っているよ。
と伝えました。
ユメは満足そうな顔をしていました。
それから、なぜか大人な会話に突入し
お母さんはそんな風に感じることはできないかもしれないけど、そのほかのことですごいことをしてるよ
って教えてくれました。
お母さんとしてとか
アロマのお仕事でも
人が安心して幸せを感じられるようなこと
してくれてるよって。
ユメの気持ち、とても嬉しかったです。
いろいろな仕事をやってきたけれど、思い出してみれば、わたしのいちばんなりたかったものは、あったかいお家を作る、いいお母さんでした。
乳がんと、YUMEの付き添いをきっかけにお仕事をお休みしているけれど、実はそのおかげで、いま、いちばんなりたかった在り方を深めることができています。
人生に無意味なことはひとつもないんだな。自分がどうそこに意味を見出して進んでいくか、それだけなのだなあと、しみじみ思った夜でした。
ユメとお絵描き
ユメは絵を描くのが大好き。
将来はセラピストと漫画家になりたいんだって。
COPICや他の色ペンで描いたり、アイビストペイントやクリップスタジオを使ってみたり。最近はYou Tubeで漫画家の慎本先生の動画をよく見ていて、それを参考に工夫して描いてみたり。よく絵を描いたのを、あげる!とプレゼントしてくれます。
これは少し前の。
カナヲの模写。
COPICで。
クリップスタジオ。
(無料範囲なので保存できない。
画面を撮影してみた)
私も夫も絵を描くのは大好きなので、みんなで楽しんでいます。
先日は、家族3人でアート展に行ってきました。夫も若い頃から好きなデザイナーさん。色彩と曲線がとっても美しいのです。
ユメもとっても気に入って3回も見て回ったけれど、それでも帰りたくなくて
「ずっとここにいたい…
帰りたいけどここにいたい…
どうすればいいの?!」
としばらく涙を流していました。
グッズも売っていたので、クリアポスターとクリアファイルを頂いて名残惜しいところ帰ってきました。
ユメはたくさんのものを
感じ取るので
自分の感覚に合った美しいものを見ると
すごく嬉しく幸せなのでしょう。
怖いとかさびしいとかそういうのもすごくしっかり感じるので、大変な部分と、とても幸せな部分とがあるんだろうなあって思います。
年長さんの時は、怖い夢を見てしまい、寝ようとしないことが数日続いたことがありました。わけを話してくれたのは、大分たってから。話すのも怖かったのでしょう。
気持ちの切り替えにちょっと時間がかかります。でも、成長と共に少しずつ切り替えも上手になりつつあるような気がします。
そのままを受け止める
はじめまして。
40で娘を授かり、母歴6年のコキアです。
自宅サロンを開いてセラピストをしていましたが、最近お仕事をお休みして、一人娘ユメのサポートに徹しています。
ユメは、マイペースにいられる環境では、お友だちと関わることもできるし、運動やお絵描きが大好きで得意。勉強も、気が向いたものにはすごい集中力を発揮します。
その反面、成長するにつれて、いろいろ感じ取るものが増えたのか、大勢の中で決められたことをして過ごすことが苦手になってきました。
幼稚園では年長になって登園が苦痛になり、1年の登園日数の半分は自宅で過ごし、小学校ではさらに登校が難しくなりました。
しかし、小学校のサポート体制がとても整っていて…。本人の気持ちをとても大切にしてくれて、毎朝欠席の電話をすると、どうして来られないんだという雰囲気ではなく、連絡をくれてありがとうという感じで受けてくれるのです。担任の先生もよく話を聞いてくれて、長い目で見てくれていました。親の安心って子どもにも伝わるはずなので、これはとてもありがたいことでした。(お休みの時は私も娘もできるだけ安心してゆるりと過ごすようにしています。)
そして、すぐにスクールカウンセラーさんの相談日に予約を勧めてくれて、いろいろと相談することができました。
学校に行けることだけがよいとは思っていないけれど、ユメの力をよりよくのばしてあげたかったし、世界を広げたかったし、接し方はこれでいいのだろうかと悩むこともあったので、専門家の話はとても参考になりました。
自宅での様子をお話していると、2回か3回目の相談で、得意と苦手の差、とか、ギフテッドという言葉が出てきました。なんだか聞いたことはあるけど、詳しくは知りませんでした。
そんなわけで、まずは調べてみようと、ギフテッド、発達障害、HSCなどの本を読んだりネットを検索して情報を集めました。ギフテッドに関する情報は、娘にも参考になることが多く、ジャストでないまでも、そういった傾向はあるのかなと感じました。
知能検査(WISKⅢ)をすると、言語性のIQが高く、動作性IQ(動作といっても運動のことではないのですね)の間にかなり開きがありました。各分野のIQは、12違うだけでけっこう大変らしいのですが、YUMEの場合は20くらい開きがありました。どうやら、いろいろなことを受け取ってしまう分、それを実際にどう扱うかという部分が追いついてないという感じかな。
この本人の中での差は、大きなタイヤと小さいタイヤで前に進もうとしているようなもので、そのため学校生活で困難を感じやすいのだと教育相談担当の先生が説明してくれました。この数値やバランスは、変わっていく可能性もあるそうです。
そして、ユメが行動してみて大丈夫だった!という体験を増やしていくことで、少しずつ世界を広げていけるのではないかと言って頂きました。
これらの情報を得たことは本当によかったです。娘をもっと理解する、そして理解してもらうきっかけとなったから。
ただ、人の個性ってそういう数値やカテゴリーだけでは網羅しきれないから、レッテルを貼るつもりは毛頭なくて。参考にしつつ、わたしがユメ自身そのままを受け止めて1番の理解者になろう、サポートしよう、とこの一連の流れで肝が据わった感じがします。
最近は特別支援学級を提案して頂き、わたしが毎日付き添うことで勇気を出して通い始めました。遅い時間の登校ではありますが、この3日間は終わりまでいることができ、3日目金曜日の帰宅後は、自分から月曜の準備までしていました。初めてのことです。
「行きたいって思えてよかったね!ユメが楽しいとお母さんも楽しいよ」と伝えると
「そんな言葉がユメも嬉しい」とニコニコしていて、ほっこりさせられました。
娘と一緒に、小学校生活。
とっても貴重な体験です。
このブログでは、主に、そんな娘やたのしい夫ラキとの日々や感じたことなどを書いていこうと思います。